太田母斑って知ってますか？

過去に「太田母斑は治らない」と言われてあきらめていませんでしたか。
医療の進歩で、今では「太田母斑は治る」と言われています。
健康保険も適応になり（医療機関により異なります）、負担も軽くなりました。

※このページは、私が通っている湘南鎌倉総合病院の治療方法や、経験をもとに紹介しています。
各医療機関により治療方法など異なりますので、治療を考えていらっしゃる方は、
必ず治療を受ける医療機関で詳しい説明を受けて下さい。

■太田母斑って知ってますか？

アザやホクロはみなさんもご存知だと思いますが、医学用語ではアザやホクロも母斑というグループに入ります。
簡単にいうと皮膚に発生する色素や形の異常ということになります。
母斑の種類は多く、その中に太田母斑も含まれています。
太田母斑は、日本人の女性に多く見られ、男性にも発生しますが、女性と比べると四分の一くらいの割合です。
たいていは顔、しかも目のまわりを中心にしてできるのが特徴です。
頬や額、こめかみ、眼球にまで広がるケースも少なくありません。
色としては青や青紫に見えるものが一般的です。
出生時や幼児期にも発症しますが、多くは思春期頃に発症し、症状が進みます。

■治療の概要

太田母斑はレーザーで治療します。
レーザーの種類は病院によって異なりますが、私の場合、Qスイッチルビーレーザーでの治療でした。
レーザー治療は通常3ヶ月に1回、同一部位を3～10回のレーザー照射により治療を行います。
外来通院で入院の必要はありませんが、治療後1週間はガーゼでカバーした上にテーピングが必要です。
レーザー治療→一週間後に再診→1ヶ月後に再診→2ヶ月後に再診→3ヶ月後にレーザー治療というローテーションです。
初めの3回ぐらいまでは逆に濃くなりますが（炎症性の色素沈着なので心配はいらないそうです）、3回目以降から効果が出始め、次第に薄くなるそうです。

■実際のレーザー治療は？

1.麻酔テープを貼り約1時間半待ちます
2.レーザー室に入りベッドに横になります
3.局所麻酔注射をします
4.レーザー照射を3～15分程度します
5.薬を塗りガーゼをテープで止めて治療終了

※詳細は治療日記を参照

■治療後はどんな感じ？

レーザー治療直後はかなり腫れます。2日目から洗顔OKですが、薄皮がところどころ剥がれて出血もある為、痛くて洗顔出来ず、落ち着いた3日目から洗顔しました。
5～7日くらいでかさぶたが取れ始め、7日の夜にはだいたい取れて薄いピンクの皮膚が出来て化粧もOKです。
治療後1週間は治療部分をガーゼでカバーします。外出は出来ますが、やはり顔半分テーピングした姿で外に出る勇気はなく、1週間家の中にいました。

■治療費は高い？

私の場合は保険3割負担で、レーザー治療と薬代で治療1回目は9000円程度でした。
一週間後に来院した時に、新たにシミを作らない為の薬として5000円かかりました。

■子どもさんの治療は？

レーザー治療のスタートは早ければ早いほうが効果的らしいです。
生後1ヶ月から治療をおすすめしているようです。

■妊娠中の治療は？

レーザー自体が妊娠に対して何らかの影響を与えるという事はありません。
しかしながら、痛みを伴う治療ですから、力んでしまって流産してしまうのではないか、等の不安から妊娠中の治療を避ける方もいらっしゃるようです。